2022-01-23
トイレ清掃の仕事とその背景
私どもはトイレの清掃のご依頼も承っております。
以降の画像をご覧ください。ピカピカになるまで綺麗にいたします。
<作業前>
<作業後>
■トイレの汚れを取るポイントは
汚れの種類によって洗剤を使い分けます。
汚れの種類は色によってそれぞれ判断します。
・黒ずみ → 塩素系漂白剤
・黄ばみ → 酸性洗剤、または重曹、クエン酸
・軽い汚れ→中性洗剤
<<注意>>
間違っても塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜないでください。化学反応を起こして塩素ガスが出ますので大変危険です!!
■汚れの原因
黒ずみ
主にカビやホコリが原因です。特に、カビは湿気の多い場所に増殖するので、しばらく掃除していないと次第に便器の内側が黒ずんできます。カビの実体はタンパク質ですので、タンパク質を分解する塩素系漂白剤が効果的です。
黄ばみ
尿に含まれているカルシウムが便器に付着したものです。したがって、この汚れを取るためにはカルシウムを分解する酸性洗剤が効果的です。
■トイレ清掃の仕事の機会
定期清掃のリピーターさんからのご依頼を主に承っております。
また、統計をとったわけではないのですが、ゴミ屋敷、遺品整理、空き家の片づけなどの作業の一環として行なうことが比較的多いようです。
ときには、孤独死、自殺のあった事故現場において、部屋全体の特殊清掃を実施する際にトイレ、浴室の清掃も含めて行います。特に、トイレの汚れは頑固です。
■このような仕事のある背景には…
一つは少子高齢化が進み、子供の世代が両親の住む実家を離れて暮らすことが多くなったことが挙げられると思います。たとえば、「年老いた親の介護が必要になった」「仕事が忙しく実家に帰って片付ける暇がない」といったケースです。
令和4年のいま、後期高齢者の住む一軒家は、昭和30年代から40年代にかけて建てられた家が数多く存在します。昭和30年代といえば、日本の高度経済成長期と呼ばれる時代で、大量生産の時代でもあります。この時代の人々のライフスタイルは、物は大切にする、安易に物を捨てない、というのが基本です。(断捨離とは正反対ですね)だから、この時代に建てられた家には、家財、生活雑貨が大量にあるのが一般的な傾向として言えるのではないかと思います。両親が亡くなった後、または施設に入居した後、片付けることなく放置したままだと空き家となってしまいます。
参考までに古いデータですが、2013年(平成25年)の総務省の「土地・住宅統計調査」によると、戸建ての4軒のうち1軒の割合で高齢者世帯が占めているそうです。
二つ目として、居住者のセルフネグレクトや認知症です。「片づけられない」「片づけるのが億劫」という理由で家の中がゴミ屋敷になってしまいがちです。トイレも汚れたままの状態がほとんどです。
そして三つ目は、孤独死、自殺といった事故現場です。
いずれも、今の日本の抱える社会問題とされていることが、その背景にあるといえるのではないかと思います。
■人体への影響と健康被害、害虫被害
カビ
汚れの原因となっているカビは、先に述べたようにタンパク質であり、その実体は微生物です。生物学的には細菌類に分類されます。大量に吸い込むと、アレルギー性の病気を発症することがあります。カビ毒という毒素を出す種類もあり、これが肝炎を発症することもあるようです。
ホコリ
使われている衣類や布などの繊維から出る物、人の髪の毛やフケ、ダニのフンや死骸などが混じっています。これもアレルギー性の病気の原因になるようです。
虫
ゴキブリ、ハエやダニを介して感染性の病気にかかる可能性があります。
また、トコジラミに刺されることもあります。トコジラミというのは、シラミではなく、カメムシ類に属する昆虫で、その昔、南京虫(ナンキンムシ)と呼ばれていた虫です。体長3mmくらいの、ゴマ粒のような小さな虫ですが、これに刺されると刺された部分が、夜も眠れないくらい強烈に痒くなります。(筆者は子供の頃、野原で刺されたことがあります。)
このように、トイレをはじめとする家の中の汚れがいかに体を蝕むことになるか、おわかりかと思います。
私どもは、ご依頼者様の健康のため、生活習慣の改善のために、体を張って片づけの作業を行います。
横浜市、川崎市、東京23区における、ゴミ屋敷、遺品整理、生前整理、空き家の残置物の撤去に関するお問い合わせはニシダサービスにお任せください。もちろん、その他の地域もご相談をお受けいたします。